1クール目OPの感想3

前々回の記事前回の記事に引き続きうだうだと語る。OPだけではわからない本編のネタバレもあり。


OP冒頭の若ホーエンハイムのポーズと、タイトルが表示された後に現れるエドのポーズが同じものだというのがいい。
エドの方がやや画面に対して斜めになっているが、右手の角度とかほぼ同じ。
作中で繰り返し登場する手パンのポーズではなく、手を前方に広げるポーズが重なるというのが意味深。
何かを掴もうとしているようにも、自分の手を見つめているようにも見える。
ホーエンハイムが掴みたいのは自由と権利と、家族。エドは自分とアルの体かな。その後の場面展開的に、もう一人の残された肉親であるホーエンハイムも実は入っているかもしれない。
何話だったかのアイキャッチで、自分の手を見つめるマルコーとマスタングという図があったが、手を見つめるというのは、自分がその手で成した事を見つめるという事なんだろうなー
こじつけかもしれないがこじつけるの楽しい



エドが手を広げるシーン、そこから続く一度だけふりむいてエドを見つめるホーエンハイムのシーンはエドの脳内劇場という感じがする。
ここでホーエンハイムの眼鏡は鉄壁の守りを誇る。後ろ姿で登場し、振り向いてみせて、また背中を向ける、という動作の中、眼鏡の向こうのホーエンハイムの瞳は全く見えない。眼鏡のつるの折り目(?)が縦線なのでパッと見では瞳のように見えるが、横顔でもつるで完全防御。
エドにとってホーエンハイムは、何考えてるのかわからない得体の知れない奴で、そんな心境が反映されていそうだ。表情がわかりづらく、ただ気難しそうに眉根を寄せた、自分に背中を向ける存在、それがエドにとってのホーエンハイム


その後、リゼンブールの幼馴染たちの姿が描かれる。
エドは枕から頭が外れてしまっていたり、アルは行儀よく手を組んでいたりするのが性格がそのまま反映されているようで可愛い。眠る時はウィンリィが真ん中で、学校に向かう時(?)はアルが真ん中なんだなー 特に決まっているわけではないかもしれないが。
なんとなく、三人でいる時に真ん中のポジションの子は特別な感じがする。特別という言い方は自分でもなにかしっくりこないが他に言葉が浮かばない。ウィンリィは女の子だから特別、アルは年下だから特別、エドは無鉄砲で二人に叱られる側だから特別、って感じで日によって真ん中は変わるのかもしれない。
アルが一人で佇む花畑は本編2話にも確か出ていたような。
(追記:2話には出ていなかった。気のせいか、他のどこかに出ているのか)


この流れはホーエン編→エド編→アル編という順だったりするのかもしれない。幼馴染三人の風景は共通のものであり、特にエドだけのものでもアルだけのものでもないが。



兄弟が駆け抜ける姿の後には、マスタングとヒューズが登場。背中を向け合う二人は、もう並んで歩く事はできないという本編の例の展開を露骨に表わしている。ヒューズの、睨みつけるようにしていた目が、画面からフェードアウトする瞬間に閉じられる。悔しそうな表情。本編の先の展開を全く知らない人でもピンとくるものがありそうな場面。


ヒューズが画面から姿を消した後、マスタングは周囲を炎に包まれる。復讐心の炎に焦がされるマスタングの心境。
その後、マスタングは驚愕したような表情を見せる。その表情は正面顔で描かれるが、そういえばこのOPって「正面顔」のシーンの印象がけっこう強い気がする。なんとなく微妙な角度ばかりキャプってしまっているが。



続く、犠牲になったような悲しい顔は「やめてよ」の部分でリザが、
だいぶ後の、「なつかしくなる」の部分で顔を隠したウィンリィ登場。
それぞれ「」内の歌詞を言っているかのように口を動かす。
キャラが歌ってるように口パクをさせる演出は好きじゃないのだが、とりあえず唇がエロい。光量の関係のせいか、リザの唇は下唇に光の点が入れてあって、より唇らしさが出ていてエロい。
こうして並べると、同じポーズではあるが、リザの方がカメラがよっていて、ウィンリィの方が離れている。なにか意味はあるんだろうか。ウィンリィのカメラを遠くしたのは、単にウィンリィの腋の下を色っぽく描くためかもしれないw
二大ヒロイン(?)で、互いに影響を受けあったという過去を持つリザとウィンリィが同じようなポーズをしているのはなんかいい。目を隠しているのは、涙を隠しているようにも、目の前の現実を隠して遠くに思いを馳せているようにも。リザは前者でウィンリィは後者かもしれない。歌詞的に。


今日でOP感想終わらせようと思ったが眠くなってきたのでまた続く。いつまでOPについて語っているんだ……
OP感想(完)