第9・10話「春の巻9・10」の感想

はやさがたりない!
今までも良かったが9話からの流れは特に面白かった。キャラが多数出てきてごちゃごちゃやってる展開が好みだ。9話と10話はバトル漫画で言えば、出揃った仲間たちで中ボスを倒すような感じ。
まゆみがようやく活躍してくれたのも嬉しい。もっとおとなしいキャラだと思っていたら、なかなかしたたか。
2回休載を挟んだ後、次回からは夏の薪突入。四季を巡って八軒が入学してから一年間の話になるんだろうか。卒業するまでの三年間やってほしいが。



以下はネタバレ。


9話10話はピザ作り編。
影響されてここしばらくピザをよく食べた。久しぶりに食べると美味しかったのでこれからもしばらくピザを食す日々が続きそうだ。


・9話
八軒は校内の大掃除中に、ピザなどを焼くために用いる謎の石釜を発見する。寮生の多くは、自宅が宅配ピザの圏外にあるためちゃんとしたピザを食べたことがなく、ピザに馴染みのある八軒が指揮を取ってピザ作りを行う事に。

別府の顔は男塾ネタ。
男たちにピザをねだられても嫌がっていたのに、女子に言われると即答で引き受ける八軒、ちょろすぎる。


ピザの材料は、全て校内にある食品でタダで賄えるので、今まで登場した人々に頼って小麦粉や野菜を調達する事に。八軒のルームメイトは他学科の生徒たちなので、こういう時に頼れる。
エゾノーは、漂流教室みたく学校の敷地が丸ごと異世界に漂着してしまっても、長く生き残れそうだw





チーズ探し中の八軒たち。
「実習でカッテージチーズ〜」とアキが言ってるが、その実習回も本編で見たかった。
チーズ加工室の地下には隠された熟成室があり、そこにはゴーダチーズなどが貯蔵されていた。秘密を暴かれた中島先生がまたブラック化w
設備を整えたのはいいものの、本格的なチーズ作りは作業に手間がかかるため授業内では行えず、使わないのももったいないので勝手に使っていたという感じだろうか。

中島先生、初登場時は外も中もまるっと仏な人だと思っていたのにw
チーズ、やけに大量にあったが、売りさばいて小金を得たりしていたのか? すぐに食べきらないといけない類のものではないし、中島先生とその他数名で食していただけか?
まゆみは中島先生を顧問にしてチーズ製造クラブでもつくれば設備を思う存分使えるぞ。そういえば、まゆみは何部に入ったんだろうか。


壊れている石釜は農業土木工学科の先輩に直してもらい、薪は森林科学科の生徒に調達してもらい、準備が着々と進むのはいいものの、ピザを食べる人も増えて行くw

アキのこのポーズがえらい可愛いw
石釜を掃除した後のシーンでもこのポーズをしていたなー このポーズは反則。




・10話
9話ではピザの材料のうち、肉だけは決まらないまま終わった。

7話で八軒は小豚に感情移入し、名前をつけようとして止められ、結局つけても共感しすぎずにすむ名前として「豚丼」と名付けていた。
豚丼を肉にするのは3カ月後だと言われていたが、ピザのために急遽豚丼を潰すのか?……と思っていたが、今回豚丼は使われずにすんだ。
豚丼が予定通りに肉にされるとしたら、夏の巻でそうなるんだろうな。ゴールデンウィーク終わってすぐぐらいに豚丼話があったから、そこから3カ月というと8月ぐらい、夏の巻終盤で豚丼が美味しくいただかれるのだろうか。


ピザ用の肉は、販売用のベーコンの余りを食肉科からもらう事に。
食肉科の多摩子兄はよく登場するなー。フルネームがいまだにわからない多摩子兄だが、イケメンで発言も先輩らしく含蓄があり、いいキャラしていて好きだ。

豚丼がいつかハムやベーコンになったら食べられるかと聞かれ、八軒は答えを出せないが、とりあえず目の前の豚の美味さに感動w
空気をしんみりさせたままにしないなーw


石釜を熱しているシーン、窯の横で、八軒のクラスメートの眼鏡ポニテ子が別府のお腹を突いていたw ほのぼのとしている。
八軒が色んな人と仲良くなるだけでなく、八軒とピザ作りを通して知りあった者同士も仲良くなったという事かな。



輝いているまゆみに対し、中島先生は闇の波動を発しているw もう黒さを隠す事すら放棄している。


八軒は人が良すぎて損をするタイプ、と何度か作中で言われている。ピザ作りに失敗して協力者たちに失望され、みんなのために始めた行動なのにまさに損をするという鬱展開がくるのでは……と9話を読み終えた時点では危惧していたのだが、無事にピザ作りは成功。
美味しさのあまり笑いしか出てこない、ってのがあるあるww
いまだかつてなくテンションの上がった八軒は外国人化し、発する擬音すら英語にw 「なにこいつ…」みたいな顔をしていた他の生徒たちも、ピザを食べた途端に同じような笑顔になるのが可愛らしかった。
一度に三枚焼けるようだが、結局何枚焼いたんだろう。1枚を8等分していたが、一人一切れでは足らんよなー


ピザ会が盛況だったので、入場料を取って一般人も巻き込んだ「ピザ祭」を開かないかと多摩子が提案していた。
夏の巻でピザ祭イベントをやるのだろうか? 熱い食べ物だし秋か冬あたりか?

八軒は良くも悪くも調子に乗りやすい奴のようなので、ピザ会が上手く行った事など、ここまでで色んな成功を積み重ねたおかげでちょっと角が取れてきた。うじうじした性格を引っ張っていたので、このままずっと何かに遭遇するたびに「俺なんて…」と落ち込まれ続けるのもどうよと思っていたので良かった。豚丼をしめる辺りではまたうじうじモードがありそうだが、それはそれでエピソードとしては盛り上がりそうで期待。
ピザ会の成功をねぎらうためにアキがくれたお茶の名前が「そぉ〜い粗茶」だったのにくすっときた。「粗茶」って商品名には使わなさそうだがw
次話は7月20日までおあずけだ。待ち遠しい。