RAIDEN-18 エピソード2の感想

http://club.shogakukan.co.jp/magazine/SH_CSNDY/raidenjuuh_001/detail
クラブサンデーで読んだ。
以下ネタバレあり。


エピソード1ではタチバナは、小説の『フランケンシュタイン』にならってクリーチャーを造ったと言っていたが、それは真っ赤な嘘でした、というのが落ちの意味かな。
事実は逆で、現実に存在するクリーチャーをモデルにして書かれたのがフランケンシュタイン。そのモデルとなったクリーチャーを造ったのはタチバナで、ひょっとすると最初にクリーチャーを生み出したのもタチバナ、という事だろうか。
タチバナ家がクリーチャーづくりに乗り出すようになったのは幕末だから、フランケンシュタインが書かれた1818年よりだいぶ後になるが、タチバナは一族と関係なく一人で造り出していそうだ。というか、タチバナがつくっていたからこそ、一族も着手するようになったのか。
……いや、フランケンシュタインが書かれた時点で既にタチバナがクリーチャーを造り出していなくても「こういうのを造りたい」と設計を立てているだけの段階でもアリか。また、フランケンシュタインの作者とタチバナ共同で書いたり造ったりしたという線もあるかな。

ラヴクラフトだったかなー、ホラー小説のネタをちょっと思いだした。奇想天外な造形のモンスターをリアルな筆致で描く画家がいて、周囲はどんな発想をすればあんな絵が描けるのだろうと不思議がるが、実はその画家は、実在するモンスターを写真に収め、その写真を見ながら絵を描いているのだった、という話。
モデルと作品の逆転とでもいうのか、こういう話が好きだから、その線が当たってるといいなー。特に回答編みたいなのはないかもしれないが、オラわくわくしたぞ。


タチバナは自分で自分の体をメンテナンスしまくって不老不死の身でいるようだが、エピソード3でやや容姿にコンプレックスがあるような面を見せていたので、大幅にいじったりはしておらず現状維持に留めているのか。
タチバナは主人公(?)の雷電よりも気になる存在だ。雷電は生まれたところから描かれているので、ある意味、謎がなにもないようなものだからなー。謎な人は引きつけられる。雷電もいいキャラしてるが。
家事もできる雷電は、メイドロボの男性版かつゾンビ版という感じがする。便利だ。