第5話「春の巻5」

アキが一郎のことを「いっちゃん」って呼んでる事になんだかとってもチクショーな気分になった。八軒の事もゆうちゃんとか呼んであげてくださいお願いします。


一郎の牛乳飲みシーンが復活。シリアスなところで引いて、次号は休載。
以下ネタバレあり。


八軒とアキのデートにはやはり一郎がついてきた。なんだこの一郎とアキのデートに第三者・八軒がまぎれこんだ的な気まずさは。第三者的な目線で読んでいる自分と、八軒視点で読んでいる自分がいて、後者モードだとなんかすごい悔しいw アキと一郎仲が良すぎだこんちくしょう。
アキは鞄をかけているのに対して八軒と一郎は手ぶらだが、この二人は財布はポケット派なんだろうか。アキの鞄のかけ方が谷間を強調しているようでエロスだった。


三人の行き先は競馬場、お目当てはばんえい競馬。ここで出てくる「帯広競馬場」は実在するものだった。マスコットキャラのリッキーくんもw
未成年が競馬場ってどうなんだと思ったが、法的には、未成年は馬券は買えないが入場は許可されているらしい。観客席に親子連れがいる描写もあり。
ばんえい競馬は普通の競馬とは異なり、馬に重いそりを引かせながら、障害物(坂)を超えさせて、足の速さだけでなく力の強さも競う競技だそうだ。そりや障害物の関係上か、人が歩くのと同じぐらいの速さで進み、走る距離はたった200メートル。世界中でも、北海道でしか行われていない競技であるらしい。興味持ったが北海道まで行かないと見られないのか……。

普通の競馬のように人が騎乗するのではなく、そりの上に立つ。馬と馬の距離が近いが、ぶつからんのだろうか。ちょっと犬ぞりに似ている。


アキの家の「ミカゲホマレ」も出走している。新馬戦との事なので、ミカゲホマレは2歳か3歳か。

今回剥けちゃいけない一皮が剥けてしまったのは中島先生。
今まで仏のような顔でありがたい感じのお説教をしていたのに、競馬狂いの勝負師という一面を見せるw


ミカゲホマレは三着という結果に終わる。一着にかけていた中島先生は打ちひしがれるが、成績としては良いものらしい。
成績が悪い馬のほとんどは、引退した後に食肉用になってしまうそうだ。馬肉ってそんなに流通しているものかと疑問に思えたが、豚肉などのポピュラーな肉ほどではないが、ソーセージなどの加工食品やペットフードの原材料として供給量は少ないわけでもないらしい。
昔アルバイトしていた神社には、競馬場から引退した白馬が神馬として飼われていたが、食肉にならずにすんだあの馬は勝ち組か。俗な存在である競走馬が、わりと神聖な存在である神馬になるというのは変な話だなと思ったが、競走馬の転職先としてはよくある事らしい。



競走馬に限らず、家畜たちは成績次第ですぐさま食肉にされる、その事に八軒は拒絶を感じる。八軒もまた「努力が報われない」経験をしてきたようだ。
一郎がその八軒の態度に対して「(過去に)なんかあったんか?」と問うところで今回は終わり、八軒の過去話は引っ張られる事に。過去の事情自体はそんなに深刻なものではないだろうと初めは予想していたが、今回の終わり方は深刻そうな雰囲気が漂う。
夏休みぐらいまで八軒の事情は引っ張り続けると思っていたが、案外早くに出てきた。次回で明かされるんだろうか。こんな風に引いておいて、八軒が空笑いしながらごまかして別の話題に移る……という展開もありそうだ。どうなるだろう。


終盤の会話は競馬場の食堂で行われているが、二度めに読んで気づいたが、食事しているのが一郎だけだw
ラーメンをがっつり食べている一郎に対して、八軒とアキは飲み物持ってるだけ。一郎は今回の登場シーンでもタイ焼き食べてたし、育ち盛りだからか食べまくりだw友人たちをつきあわせて一人で思いきり食べるとはww
シリアスな流れの中でそこはちょっと面白かった。